コギャル特集⑫:認知相違が問題解決を阻害する~目的ファーストで考える意義とは~(メルマガバックナンバー)

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今週も職場の中にある様々な認知相違について触れて行きます。
みなさんの職場では問題解決にあたって、「独力で解決する」または「人の力を使って解決する」どちらの考え方で臨むでしょうか?
※当然時と場合によると思いますので、傾向としてどうか、ということで考えていただければと思います。
人によっても様々な考え方があると思いますし、会社や業界的な価値観も大きく作用していることもあると思います。
ただ、時としてこれが認知相違を引き起こし問題解決を妨げているケースがあると感じております。
最近出くわしたケースでは、何か問題が起こった際に、「これは自分の責任だから」と自分自身で考え、自分自身で行動を起こして解決にあたったとあるマネジャーがいました。
周りはそれを見ていた時に「独力で解決する」姿勢は良いことだとして、特にとめもせず応援していました。
これだけ聞くと、まあ姿勢としては素晴らしいな、くらいに思ってしまうかもしれません。
さて次の展開。
しかし、そのマネジャーも経験が浅かったためすぐに問題解決とはいかず、むしろ問題を大きくしてしまい関係者の感情に禍根を残すこととなってしまいました。
ここまで聞くと皆さんはどういう印象を持たれるでしょうか?
頑張ったけど結果がダメならやっぱダメだよね、という感触を持つ局面かもしれません。
どちらが良かったのだろうか?ということを思う場面ですが、ここで考えたいのは、この問題には認知相違によって引き起こされている関係性不全が影響している、ということです。
独力でもほかの人の力を借りるでも結論どちらでもよいのですが、大切なのは問題解決に導くという目的のはずです。しかしここではそうした議論があがることなく、独力でやるんだ、それが美徳だと言った具合に、議論がなされなくなってしまいました。
内心別の人の力を借りた方が良いと思っていた人もいたかもしれませんが、声にはならなかったようです。美徳的な価値観によって認知相違が議題に挙げられずことがなくなり本来の議論にならなかったというわけです。
ちなみに後日談ですが、独力でこだわっていた上記のマネジャーは後から周囲に漏らしていた話では
「別の人に相談すれば自分の評価が下がるのではないか?自分で処理をしてしまおう」ということを言っていたようです。
※独力でこだわることを応援していた人はこれを聴いたらどう思うでしょうか。
いかに目的ファーストでことにあたるべきか、周囲も目的に立ち返って認知相違を握っていくべきか、ということを考えさせられました。
みなさんの職場では、相互の認知へのこだわりからすべき議論ができなくなったりすることはないでしょうか?
「目的に立ち返り、双方の行動を握る」。これら意識すると局面が打開することがあるかもしれません。