コギャル特集⑤:関係性の問題を難しくしている要素:無自覚な「情動」とは(メルマガバックナンバー)

★当社プログラム『コグニティブ・ギャップ・リストラクチャリング・メソッド(認知相違調整法)』※通称「コギャル法」
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2月から実施していたコギャル(認知相違調整)アプローチのウェビナーですが、おかげさまで今段階で予定していた内容はすべて終了しました。
様々なご意見やお悩みもお寄せいただいてここからはますますそうした問題意識にお役に立てるよう情報発信をしてまいる所存です。3月以降も内容を進化させて幅広くテーマを扱っていきたいと思いますので、楽しみにしていただけますと幸いです。
さて、そのウェビナーの中でもご紹介をしているのですが認知相違を考える際の「情動」の影響について書きたいと思います。
認知相違というと「考え方が違う」「意見が違うが話し合えば解決する」問題だととらえられがちなのですが、これは比較的解決が容易な認知相違に位置付けられます。なぜなら「自分の認知について自覚可能な領域」だからです。
実は認知はこうした自覚できる領域のものもあれば、もっと深く無自覚に発動してしまうたぐいのものもあります。
それは認知によって私たちが自動的に感じる情動を生み出し、それが思考や感情に影響を与えていくからです。
そのときに影響を与えている認知のあり方そのものは実はとても自覚しづらいものになります。
例えば、「言っていることは全く正しいと思うが、なぜかポジティブに反応できない」という体験をしたことはないでしょうか?
これは自覚できるレベルの認知では「正しいと解釈しうる」という判断をしているのですが、無自覚の情動のレベルではネガティブに反応しているために起こる事象だと言えます。
(ネガティブ情動の要因は様々ですが例えば、以前何かに失敗したためそれがある意味無意識的な恐怖心になっていて、何かやろうとしてた時にそれを好ましく思えなくなる、などがその例です。)
私たちは何かを欲したり(接近)、何かから逃げようとしたり(回避)と大きく2つのモチベーションを持ちます。
最新の脳科学、神経科学の世界では、こうした人間の行動の動機は、大脳皮質に近い自覚的な領域からくるものから延髄や中脳などのより原始的、自動的で無自覚な領域からくるものまでその深さに段階があるといわれています。
極端に言えば私たちは意識せずとも呼吸などの生命維持活動には動機づけられているのです。ここまで無自覚・自動的ではなくとも心地よいと感じるか、不快に感じるかなどの感覚は、ほぼ自動的にうまれ論理的な思考を支配していきます。
不快だと無自覚に感じることについてはどれだけ立派なことを言っているようにきこえてもネガティブに解釈し始めるのです。
認知相違の問題を考えたときに、それが自分で自覚できる認知でしたら比較的相手に合わせて調整をすることは難しくありませんが、無自覚的に情動を伴う認知(かつそれが今しなければならないことと乖離するもの)の場合は、関係性の問題は扱うことがより難しくなります。
ですが職場の中で関係性の問題というとそうした無自覚パターンの方が多いのではないでしょうか?
コギャルアプローチでは、こうした問題を扱っていくための無自覚の自動思考を探求するためのフレームやネガティブな情動へのポジティブな働きかけについて、ワークを通して学びつつ実際の職場の成果創出へつなげるデザインをしています。
ご関心があれば3月以降のウェビナー開催情報をyoutubeやFacebookでもご案内していきますので、チャンネル登録やページへのいいねをしていただき続報をお待ちいただければと思います。
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