自然に下がっていくセルフイメージを維持して高めるケア

今日は「セルフイメージ」って大事なという話を考えてみたいです。「セルフイメージ」と「自己理解」について、私の経験も交えながらお話ししたいと思います。

セルフイメージって、実は結構大事ですよね。自分自身をどう捉えているか、自己肯定感をどれだけ持てているか。これが人生の様々な場面で重要になってきます。

  • 新しいプロジェクトや仕事に挑戦したいけど失敗が怖くて一歩踏み出せない
  • 自分自身にどこか引け目を感じてしまって、なんとなく日々がパッとしない

セルフイメージが低くなっていくとこんな感じで充実した生活を送れなくなったりします。最近だとSNSの影響もあって、自分以外の誰かの情報(そして主には特に良い時の情報ですね)が自然に入ってきてしまって、ついつい誰かと比べて劣等感を感じてしまうこともありますよね。

ビジネスの世界でももちろん同じようなことはあります。みんな表立って口には出さないものの、心の中では「あの人はうまくいっているのに、自分は…」と比較して、自信をなくしていくことがあります。

実は、私自身もそんな経験をしている一人です。

  • 新卒で会社に入ったときは「自分より業績を上げている人がいるのに、自分はなんてダメなんだろう」と気にしていました。
  • コンサルティングをやり始めたときも「あの人の方がうまくやっていそうなのに、なんで自分はうまく進められないんだろう」と思っていました。
  • 今は取締役の時も含めて経営に携わるようになって結構たちますが、それでも「あの会社の事業はうまくいっているのに、自分は経営者として何をしているんだろう…」と考えることがあります。

こういった思考は自然に湧いてくるものなので、気づかないうちにセルフイメージが低下していることも多いものです。これは私が現在、一般社団法人日本モメンタム協会で取り組んでいる「モメンタム」という概念にも関連しています。セルフイメージが低いと心のエネルギーであるモメンタムも上がっていかないですよね。

では、このような問題にどう対処すればいいのでしょうか? ここで、ある人の話を紹介したいと思います。その話を聞いたとき、私は「なるほど!」と強く納得しました。

その人は元テレビ東京のプロデューサーで、現在は独立して活躍されている佐久間宜行さんです。エンターテインメント系の番組作りで有名で、今はYouTubeやNetflixなど様々な媒体で活躍されています。

佐久間さんも、自分より才能がある人や魅力的なコンテンツを作る人を見て嫉妬したり、自信をなくしたりすることがあったそうです。でも、彼はそんなときこそ、自分と他人の違いに目を向けるようにしたそうです。自分のポジショニングを細分化していったんですね。

具体的には、他人が成果を上げるやり方をよく観察して、その人なりの成果の上げ方が見えてきたとき、「自分はそういうふうにやりたいわけじゃないな」と気づくと。そして、他人と比較しながら、自分の立ち位置を細分化して確立していったそうです。

そうすると、いろんなところで違いが生まれて、結果的に自分がやっている領域には競合がいない、という状態になるんです。そうなると、人と比較することも少なくなっていくんですね。

この話を聞いて、私はセルフイメージの問題と非常に通じるものがあると感じました。他者と比較して自分がダメだと感じるとき、実は自分自身の立ち位置を客観的に見極めていく必要があるように思います。

つまり、相手と比較してしまうときこそ、相手に勝とうとしたり、相手を下げようとしたりするのではなく、自分自身に目を向けることが大切だというわけですね。「自分と相手との違いは何か?」を考える。それを繰り返して、誰とも競合しない立ち位置を見つけることが重要です。そうすることで、セルフイメージを無駄に下げることなく、仕事も人生もやりやすくなっていくんじゃないでしょうか。

では、具体的にどうやって自分自身を理解していけばいいのでしょうか?世の中に自分自身を理解するための質問のようなものは結構出回っているので、私自身がやってみて自己理解しやすかった いくつかのポイントを挙げてみます。

【自分自身の志向性】

  1. 幼いころの夢は何でしたか?
  2. 普段、どんなときに喜びを感じますか?
  3. あなたにとって大切だと思う価値観は何ですか?
  4. 絶対に許せないことは何ですか?

これらの質問に答えることで、自分が自然に向かってしまうベクトルが少し見えてくる感じですね。

【自分自身の強みや得意なこと】

  1. 人が嫌がるけど、自分にとっては苦ではないことは何ですか?
  2. 他の人から「〇〇が得意だね」と言われたことは何ですか?
  3. 上手下手は別として、あなたが好きなことは何ですか?

これらの質問に答えることで、目の前のアイツと違うポジショニングのヒントは見えてくるかもしれません。

自己理解を深めていくプロセスは、もちろん一朝一夕にはいきません。時間をかけて、じっくりと自分と向き合う必要があります。でも、短時間でちょっとずつでも目を向けながら進めていくと、こうしたプロセスを通じて、自分の独自の立ち位置が見えてきそうです。

ちなみに、セルフイメージを高め、自己理解を深めることは、自己満足で終わるものではありません。それは、あなたが社会により良い影響を与えるための第一歩になるものと思います。自分自身をよく知り、自信を持って行動できるようになれば、周りの人々にも良い影響を与えることができるのではないかと思います。