セルフコーチング的なことをやってみた結果・・・
思考がモヤモヤして前に進めないときの対処法
自分の活動を前に進めたいのに、やるべきだと分かっていてもモヤモヤして行動に移せないことはありませんか?私もよくあります。そんなとき、気分転換をしたり、小さなタスクをこなしたり、締め切りを設定したりと様々な方法を試しますが、それでも思考が前に進まず、すべきことが明確にならず、行動に移せないことが多々あります。
最近、このような状況で「セルフコーチング」が有効ではないかと感じています。以前は、セルフコーチングは結局自分の頭で考えるだけだから、あまり効果がないのではないかと思っていました。しかし、実際に試してみると個人的にはとても良い結果が得られたので、ここで少し共有したいと思います。ただし、コーチング業界で言う「セルフコーチング」には基本的な手法がありますが、ここで紹介するのは完全に私流の「自問自答」を効果的に行う方法です。そのため、あえて「セルフコーチング的」なものと表現させていただきます。
なぜセルフコーチングは有効なのか?
思考の霧が晴れない要因
私たちの思考は放っておくと次々と拡散していく特徴があります。これ自体は問題ありませんが、困るのは今考える必要のないことや関係ないことまで考え始めることです。例えば、
- 今取り組むべきテーマがあるのに、別の重要な仕事のことを無意識に考え始めてしまう
- ふと、仕事とは全く関係のない今日の夕食のことを考えてしまう
- 失敗への不安から、起こるかどうか分からない悪い結末が頭の中でループしてしまう
などです。
この現象を、思考がさまようという意味で「マインドワンダリング」と呼びます。
これは特別なことではなく、人間である以上避けられません。
※ちなみに、マインドフルネス瞑想はこのマインドワンダリングを一時的に、意図的に止めて「今ここ」に集中するための具体的技法として注目されています。
セルフコーチングが有効な理由
セルフコーチングは、上記のような特徴を持つ私たちの思考を、ある意味で客観的にコントロールしやすくする仕組みだと考えられます。自分の思考をそのままさまよわせるのではなく、意図的かつ客観的に思考の流れを作っていくことが重要です。
ここで重要なのが「問い」です。自分に対して特定の意図を持って「問い」を投げかけることで、さまよいがちな主観的な思考では見えづらかったものが意識されやすくなります。時には大きな気づきも得られます。例えば、私の場合、経営のパフォーマンスを上げるには何が必要かを考えたとき、特定の場面でモヤモヤする課題があり、「障害になっているものは何か」を一つの要素として考えていました。すると、仕事を始めた頃に身につけた特定の思考パターン(営業観やクライアント観といったもの…詳細は省きます)が過剰に自分に影響を与えていることに気づいたのです。
このように、意図的かつ客観的に自分の思考と対話することで、思考や行動が前に進みやすくなります。これが、セルフコーチング的な方法が有効に機能する理由だと感じています。
自分の思考の流れを「事前に」デザインする
では実際にどうやるかというと、基本的にはご自身のやりやすいやり方で始められるのが一番良いと思いますが、まず始める際のガイド的な位置づけで下記のような流れでやると思考の特性上効果を得やすいのではないかと思います!
- 答えたい「問い」を考える
- 例:もっと成果を上げる時間の使い方をするにはどうすればいいだろうか?
- 答えたい問いを考えるための質問を分解してリストアップする
- 例:成果を上げるとはどういうことか?/成果を上げる時間の使い方とは?/具体的にどんな要素が満たされれば時間の使い方に満足できるか?/現状はどうなっているか?/現状をそうさせている要因は何か? などなど。
- 順番に答えながら、思いついたことや新たに浮かぶ質問をメモする
- ある程度の思索時間を取りながら考える
- なぜその問いが生まれるのか、なぜその答えが重要なのかを振り返る
- 行動に移せそうだという確信が高まるまで繰り返す
※実際に始めると、3~5のステップはおそらく同時並行的に進んでいくと思われます。
みなさんも実践してみてぜひ実践した結果や「もっとこういうやり方が面白いよ」などのご意見、フィードバックをお寄せいただけると嬉しいです!(宛先はこちら:https://www.joy-biz.com/contact/)