イノベーションのもとになるモメンタム ソモサン第250回
行動を起こし続けるモメンタムからしかイノベーションは生まれない ~机上の空論や批評家はイノベーションを起こせない~
皆さんおはようございます。
組織開発を主業としたJoyBizが何故ここまでモメンタムのような人間の心理作用に注力するのか、それは「事業のイノベーションは組織のイノベーションから、そして組織のイノベーションは人材のイノベーションから始まる」という不文律があるからです。「イノベーション」というのは「新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革」を意味します。イノベーションの語源である「イノベート」はラテン語の動詞「innovare」(リニューアルする)から由来しています。つまりイノベーションとはリニューアル(一新する)ことなのです。
皆さんも重々お分かりのことですが、日常は問題解決の連鎖と言えます。その中には過去を参照して、演繹的にパターンに当てはめて手繰って行けば道筋が見えてくる問題もありますが、前提そのものを変えていかないと取り組めない問題もあります。イノベーションを必要とする問題の解決とは、まさに前提自体を変えていかなければならない問題です。当然ですが、実際に考えるのは組織ではなく、そこに所属する人、そして人の集合体です。つまりイノベーションとは人の心にある前提の打破が鍵になってくるということです。
巷では業界を問わず「グローバリゼーションに対応するにはイノベーションしかない」ということが、言葉では口々に叫ばれていますが、実際の話としてどうなっているでしょうか。耳に入ってくる話はかつて第三世界と云われた発展途上国がどんどん日本を追い抜いているデータばかりで、お家芸たる日本のアナログ的な技術以外は遅れを取る一方、円の価値も下がるばかりです。企業的にも20世紀終わり頃の勢いも繁栄も最早かつての栄光話になっています。明らかにイノベーションとは程遠いのが実情です。それよりも本気でイノベーションしようと意識しているのか自体を疑いたくなる光景が企業の姿になっています。企業からは全くイノベーションを底上げするモメンタムの動きを感じ得ません。モメンタムなくしてスタートアップは成り立ちませんから、これは当然の成り行きだといったところともいえます。一体何が原因になっているのでしょうか。
その一つには頭の使い方がイノベーション的に開発されて来なかったというつけが回ってきているということが云えます。
一言でいえば学校教育の弊害です。戦後の学校教育は全てが演繹思考の研鑽に傾注したプログラムになっています。それが創造性の足枷となっていて、それがイノベーションへの竦みを生んでしまっているということです。明言しますが演繹的思考から創造性は生まれて来ません。創造性は仮説を想像するアブダクションと称される遡繹(逆行推理)思考が求められます。日本は戦後国を上げて演繹偏重の思考開発教育に注力してきましたから、遡繹思考は殆どと云って磨かれていません。せいぜい経験的前提による帰納思考が関の山です。このことは学校秀才ほどイノベーションとは程遠い思考パターンになっているということを物語っています。また社会的階層はそういった秀才群で形成されていますから、権力者ほど演繹思考を主軸とした従来の延長を前提として判断をしていくというケースも多く、そういう場合では創造的活動は忌諱されがちで、そういった人ほど活動制限されてモメンタム・プアに貶められていくといった状態も生み出されています。演繹思考に過剰偏重した上にモメンタム・プアな風潮が組織内を席巻すればどうなるか。決まったことを活力なく粛々と遂行するだけの空気になるのは火を見るに明らかです。これでスタートアップが生まれるとしたら、まさに運次第の奇跡的出来事としか云えないのではないでしょうか。無論そんな奇跡などそうそう起きるはずもありません。現実は徐々に国力や企業力を失い続けて、やがて死活線を割ることになるのでしょう。これこそが演繹思考偏重の末路です。
ではどうすればその隘路から抜け出せるでしょうか。求められるは明快です。仮説を想像できるアブダクション(遡繹)思考を先鋭化させるため、まずは慣れない思考の世界に踏み込む環境や覚悟を準備する他ありません。それには個々人が心の勢い、モメンタムをリッチな状態に演出させて一歩を踏み出していく以外有効な方策はありません。また組織的には当然それを盛り上げる演出こそがその鍵を握ります。JoyBizはそのファシリテーションを最重要視しているというわけです。
モメンタムコントロールの具体的アプローチ ~ホット(着火)モメンタム編の続き~
勢いづくりには3つのポイントがあります。まずはやる気となる心の火種を着火させることです。気持ち、メンタルに熱量を注ぎ込むことです。更にその火が出来る限り衰えず長続きするようにその火を熾火化させることです。そして最後にその火が活動の契機となるようにその火を営火(焚き火)化させることです。
着火は前回もご紹介したように感情に照準を合わせてとにかく気持ちをハイにさせることです。そのアプローチは前回もご紹介させて頂きました。ところで感情は状況に影響されて操作が難しいのと一旦ハイに出来ても移ろい易いのが難点です。ですから着火で終わってしまってはすぐに火は萎えて消えてしまいます。モメンタムのアプローチで良くある失敗の一つは、この感情面にだけのアプローチを喧伝するやり方です。この打開は感情的な盛り上がりを思いに繋げることです。思い自体がない場合はまた別のアプローチの手立てが要りますが、小さくても思いがある場合は、気持ちの勢いを思いに繋げれば火種は持続的に燃え続けることが出来ます。思いが大きく質が良ければ良いほど火は長く勢いよく燃え続けます。
気持ちで着火した火種を「思い」と云う熾火に繋げるときに気を付けることは、火が付きやすい状態や着火させた火種が十分に火力を持つような状態になるまでしっかりと状況的な環境を用意することです。例えば風が入らないように防風板を用意したり、火を勢い付ける火吹き棒を用意するといった塩梅で、燃えやすい、消えにくい環境を作ります。心の火たるモメンタムで云えば「マインドフルネス」がこれに当たります。マインドフルネスとは心の火が着火しやすくなるように心を安定化させる作用を働かせるアプローチになります。特に「サマタ瞑想」と称されるアプローチはこの働きを担う瞑想法です。
実際には「マインドフルネス」はもう一つ別の重要な作用も担っているのですが、これについてはまた後でお話させて頂きます。
燃えやすくするのが「マインドフルネス」だとすれば、着くきっかけを意図的に生み出したり着いた火を持続的なものにしていく時に状況的な環境を用意するのが行動科学的なアプローチになります。これは端的に言えば「きっかけの癖付け化」、「ルーチンワーク化」です。これはある行動を取れば、自動的に感情の高揚化、モメンタム・リッチ状態が引き出されるといったルーチンワークを内在化させるといったアプローチになります。
例えば、自分が最もモメンタム・リッチだった時の歌や情景を思い出し、その時に気に入っていた楽曲や歌っていた楽曲を持ち歌にしておく、といったアプローチがあります。必要に応じてそれを流したり、歌ったり(口笛吹いたり、鼻歌を歌ったり)といったやり方があります。私の場合は会社の営業でハイ・パフォーマンスだった時代に流れていたXJapanの「紅」などがそれにあたります。これは自分がモメンタム・ハイな時でなくても、そういった疑似体験が出来るシーンがあれば、それを梃子にすることも可能です。
皆さんもアントニオ猪木のテーマやロッキーのテーマ、慶応や早稲田のコンバットマーチなど、それを聞くと何となくハイになる楽曲があればそれを使うのも手です。勿論それらを能動的に演奏するともっとメンタルはポジティブにハイな状態に導けます。
更に日常的な「ルーチンワーク」によってスイッチを入れる方法もあります。モメンタム・リッチに繋がる習慣付けや癖付けを行うというアプローチです。皆さんもイチロー選手の打席前のバットの構え(ポージング)や大谷選手の試合前の後ろ向きからの壁投げ(メンタル・リハーサル)などを見かけた方もいらっしゃると思います。日本にはゲン担ぎという行動がありますが、それも一種の習慣付けです。イチロー選手などは試合の前はカレーを必ず食ったという噂がありました。私もちょっとネガティブですが、やらざるを得ない状態づくりを演出するために、ランニングをする日は、布団の横にランニング着を準備して、起きたらそれに着替えるように習慣づけしています。格好から入ると云った塩梅です。特に冬はそれが後押しをしてくれます。ホットモメンタムを起動させるには、他にも、
①心の準備をして1日をスタートするために、朝意識的に気持ちの良い挨拶をする。挨拶は心の準備となる。それによって気持ちの入れ替えのトレーニングをする。元気の良い挨拶は、呼吸法を交えたセルフトークというテクニックでもある。
②気持ちの切り替えをする。立ったままで胸を張り、上を向く姿勢、態度を取る。自分を3つ褒める。何処でも良いからセルフ・マッサージを施す。大きくあくびをする。呼吸に合わせて力を入れたり(緊張したり)、抜いたり(リラックスしたり)を順番に繰り返す。横になり、顔のマッサージをして目を閉じ、深呼吸を二回する。
③イメージ・トレーニングをする。手に氷を持っているイメージで手が冷たくなるイメージをする。次にホッカイロをイメージして、揉みほぐすと同時に暖かくなるイメージをする。そして口のなかで「手が暖かい」と10回くらい唱えながら、温感を感じる。次に「額が涼しい」と10回唱えながら、涼感を感じる。自律訓練をする。深呼吸し、ストレッチし、肩回しをして、目を覚ますための消去動作をする。
④サイキングアップ(気持ちを高める、気持ちをのせる)する。リラクゼーショントレーニングの後に軽快なのりの良いラテン系等の音楽を流す。音楽に呼吸を合わせてリズムを取る。音楽のリズムに合わせて手を叩く。呼吸と体の動きを合わせる。
といったアプローチがあります。
脳の反応として、人は恐怖の感情が扁桃体に反応し、そこからの反応が側坐核を刺激し、それによって快感ホルモンが出るといったことがあるそうです。それを利用して怖い映画や話を使ってハイな状態を演出する人もいるようです。因みに私はそういうのは苦手です。また大声を出すことによって、怒りの感情を一瞬で消し去る、感情をリセットするというアプローチもあります。
接触刺激がドーパミンを発出させるという作用を利用して、刺激的なものに触れるなどをきっかけにして心を揺さぶる人もいます。サウナはこの一つの方法です。習慣づけ的にはペットやフィギュアなどとの触れ合いや一人対話をスイッチにするのも一つです。
これらのアプローチは皆ホット(着火)モメンタム、主に気持ちと云うメンタルを高揚させる術ですが、クール(持続)モメンタム、いわゆるマインドと云う認知や意志に働きかけることからモメンタム・リッチを導き出す、ホットとクールの中間的なアプローチもあります。それはペップ・トークと云う技法です。ペップトークとは自分の持つ目標やそこからの報酬、或いは欲に対して自ら問いかけたり、メッセージを送り込んで、自らを勇気づけたり、奮起を促すアプローチです。この技法は一般には他者からの応援として行う技法ですが、セルフ・ペップトーク(簡易的な自己暗示で思いを募らせる)といって自分で自分に独白的に行う方法も効果があります。
人のパフォーマンスは「自分はこんな人間だ」という思い込み(セルフ・イメージ)で決まってしまいます。大事なのはポジティブな思い込みを作ることです。そこに自信を持つことです。やる気を阻害するのはマイナスでの(多くの場合他者との比較での)「自分はこんな人間だ」という思い込みで、そこから滲み出てくるストレスやプレッシャー、そして恐れといった心情です。でも人間は心理の本質には「勝ちたい」という欲求を持っていますし、何らかの目的で成功する夢や自己実現の願望も持っています。 そういった中で人は誰しも半々の心情を持っていると云えます。ホットモメンタムを上げるには、心情に関わる気持ちの比重を意図的にポジティブな方に傾ければ浮揚していきます。それには事前に抱いている「目標」や「願望」或いは「成功した時の情景」といったプラスの意志が想起されるような言葉やフレーズを幾つか用意しておき、まずは頻繁にそれを呟いて心を慣らしておきます。そして必要に応じてその言葉やフレーズを想起すると自動的に成功がイメージされる心根を癖づけて置きます。そうして事あればそのペップトークを口ずさむことによって全感覚を駆使させてポジティブな気持ちを自ら煽り立てることからマイナスのイメージを脱却させていくというアプローチを行うわけです。大事なのはポジティブなイメージの自動想起です。脳はイメージと現実とを区別しないで認識します。確固たる自信を持つのも同様にプラスのイメージを頭に刷り込むことです。
こうしたイメージする力を訓練する手段はセルフ・ストーリーテリングを繰り返すことです。繰り返すうちに最初はおぼろげだった自信が不思議なほど大きく確固たるものになってきます。物語は「生成する文脈」です。知を獲得するには、新たな物語の構築や聞き方が要所になります。人は繰り返しによって心の中にデジャブ(既視感)を生み出します。ですからとにかくうまくいっているパターンをイメージすることが大事です。ポジティブなイメージをすると、不思議と緊張が和らぎ落ち着きが生まれてきます。ストーリーテリングのコツとしては、いきなりポジティブなイメージやストーリーを想起するのではなく、最初は不安やマイナスなイメージを想起し、ストーリーとして論理的にそういったイメージを駆逐していく流れをイメージしていきます。元々人は誰しも自分の身を守るため、生まれつき恐怖心を持っています。つまり最悪の結果を想像するように元々できているわけです。それに対して無理やりプラス思考を心がけて「それを考えないようにしよう」とするのは合理的ではありません。しかし考えまいとすれば考えてしまうのも性です。従ってまずは正直に最悪を想像し、その上でそこを避けるための方策を意識すると、人の心理は恐怖から安心に焦点が移って行きます。そうすると応じて気持ちも自然と緩みだすことになります。そして成功した時に味わった喜びの感情をありありと思い出します。その感情が十分に想起できるようになったら、最後に「感情」と「上を向く動作」そして「キーワード」を結びつけていきます。そして動作やキーワードによって更に感情を喚起していきます。最終的にこういった意志の流れをパブロフの犬のように条件反射化させていくことで、ペップトークが有効に起動するようになります。
因みに、描いている目的や願望が具体的であり、そこから得られる報酬が刺激的な場合、人間は努力することが、例えそれが厳しくとも、追い込むものであったとしても、それをストレスやプレッシャーではなく、楽しみとして捉える感性を持っています。人はやっていることが好き、楽しい、面白いという気持ち、つまりプラス思考でやっていれば、ストレスやプレッシャーは感じません。ですからここで大切なのは、そういった目標観を持てるかということと、それに対しての成功体験による快感の経験があるかどうかが勝負どころになってきます。ところでやる気は衛生要因からは導き出されません。例えば「生活の糧」とか「生きるための苦役」とか「義務」「責任」といった内容です。やる気になる目標は促進要因に限ります。そして最も力ある目標は「自己実現」に関わる目標であるということは注視しておくことをお勧めしておきます。
モメンタムを高める演出は幾つかのアプローチを複合させるとより効果が増します。ペップトークもリズムと合わせると効果は倍加します。フレーズを五七五調や三三七拍子調にすると気分が高まりますし、気持ちや心理状態に合った歌詞の楽曲を口遊むのも効果は敵面です。私などは「行ける行ける俺なら行ける」とか「今やれば、ナイター間に合う、ビールかな」といった具合に自分に喝や暗示を入れたり、「六根清浄」と大声で気合を入れたりしています。皆さんもぜひ試してみて下さい。
ホットモメンタムとクールモメンタムの中間にあって両者を繋ぐアプローチとしては、ペップトークの他にペットやフィギュアとの戯れというアプローチあります。このアプローチは、手触り感の様な着火としての感情を盛り上げるホットモメンタムを刺激するという作用以外に疑似対話を通した自己のリフレクションとしてのストーリーテリング的な働きが内在されています。無論動物やフィギュアが自ら話をするわけはありません。その対象を通して自分がもう一人の自分に話しかけるというシチュエーションを作り出すのです。これは瞑想における内観法と同じ効果を及ぼします。心を落ち着けさせもしますが、同時に盛り上げもします。そしてそのプロセスを通して気づきを促し、目標の形成のヒントを想起させてもくれます。疑似対話法は着火のみならず、熾火としてクールモメンタムに誘うアプローチとしても有効な働きを行います。
私も時折机に飾ってある大魔神のフィギュアやガーフィールドと云う猫のフィギュアと対話しながら考えを整理したり、内観したりして、自分の気づきに役立てたり、次の行動や一手を考えだす手立てにしています。このアプローチはメイクでも同じ効果がもたらされます。この場合は鏡が重要な補助的な働きをします。
モメンタムコントロールの具体的アプローチ ~クール(持続)モメンタム編~
ここまでは主に瞬間的に自分の気持ちを盛り上げ、重い腰を上げての行動を促すホットモメンタムについてのアプローチをご紹介させて頂いてきました。次はそのモメンタムを維持させながら、行動をやり切るまでに持っていく働きをするクールモメンタムについてお話をしていきましょう。
クールモメンタムとは、気持ちよりも人の理性、認知や意志に働きかける働きです。大脳生理学的には、感情を刺激する側頭辺縁系へのドーパミン的な働きではなく、前頭前野、つまり知性や思考、意志を司る領域にドーパミンによるポジティブで活性された働きを行う刺激を促します。つまり持続的なやる気を換気させる働きです。
クールモメンタムは意思や認知と云った「思考」に関わる存在ですので、少々アプローチには手間がかかります。その筆頭が「マインドセット」という心構えに対する理解です。「マインドセット」とは「自分の考え方や意志の在り方、そして意義(意味合い)や目的の在り方を心構えとして定義する」ということです。船でいう錨の如く、心が流されたり、フラフラしないようにアンカリングすることです。クールモメンタムはそのセットされたマインドを想起させたり、刺激することでモメンタムを持続的にリッチな状態に導いて、やる気やモチベーションを持続化させる働きをします。ですからまず持ってマインドセットというか、マインドがないと話は始まりません。現代はこのマインドが形成されていなかったり、浮遊している人が、若者になればなるほど増加している傾向があるとみています。。「自ら」といった行動がないからか、手立てが分からないからか、ともかくマインドレスな人が増えているように感じます。それではモメンタムも作動するはずもなく、やる気がない人が蔓延している状態を止めることは難しいです。。ホットモメンタムで煽っても、一時的ですぐに冷めてしまいます。クールモメンタムにはマインドが要ります。ということは、まずはマインド作りから進める必要があるということになります。
自己を動機付けるために必要なマインドとしては、
・自分の活動領域を認識し、その領域で自己実現しようと思うこと
・目標を持ち、努力の方向性を明確に意識すること
・自分の意志と能力で実行できる環境条件を整えること
・自分を褒める気持を持つこと
の4つが必要条件になります。ちなみに「モチベーション3.0」の著者で有名なダニエル・ピンクは、
①自律
➁マスタリー(熟達)
③目的
の三要素がモチベーション要素とも云っています。
この条件要素を自分の意志や行動の中に取り込み、努力して自分の特性や習慣にしてしまうことがマインドをセットさせ、クールモメンタムをリッチに誘うための十分条件になります。それには、まず、実現可能なレベルの日々の行動目標を設定し、最終目標を達成するために、一日単位レベルで具体的に何を達成すべきか、起床から就寝までの行動計画を想起することが入り口になります。そして時系列に従ってこなすべきマイルストーンを細かく描いてストーリー化させていきます。重要なのは実感がわくものをイメージするということです。また適度に刺激的なことを描く(ワクワクするもの)。そして刺激に意味を加える。特に打算(よリプラスになるメリット)的な意味を想起させることです。その上で方向づいた動機を喚起するようにホットモメンタムを起動させます。。
とここでハタと気づきました。かなりブログが長くなっています。ということでクールモメンタムの本論は積み残し的に次回にお話しすることにさせて頂ければと思います。再来週はお盆休みを頂きますので、ちょうど次回をもってモメンタムシリーズの完結にさせて頂けますと幸いです。
ということで次回はクールモメンタムについてのアプローチについての具体的な取り組み、展開方法についてのお話です。
それでは皆さん、次回のソモサンも何卒よろしくお願い申しあげます。
さて皆さんは「ソモサン」?